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「自由すぎる」サッカー代表解説で話題に…松井大輔40歳に聞く「彼は日本がすごく嫌い」「(スタメンは)変わらないでしょ」発言の真意(栗原正夫) - Number Web - ナンバー

サッカー日本代表のゲスト解説で「自由すぎる」「最高に面白い」と話題になった松井大輔(40歳)。本人にその舞台裏を聞いた(全3回の1回目/#2#3へ)。

「伊東くんすごい。戦術・伊東だ!」
「三笘くんが早く見たい」
「山根選手いいですね。早く海外に行った方がいいかも」
「セットプレーの工夫が、もっとあれば……」

 11月に行われたサッカーの22年カタールW杯アジア最終予選。森保一監督率いる日本代表は、それまでの4試合で2敗を喫するなど絶対に負けが許されない状況に追い込まれていたが、辛くもベトナム、オマーンに2連勝し、自力でのW杯出場に向け望みをつないだ。

 今回のアジア最終予選では、アウェイ戦の民放地上波放送はなく、11月の初戦となったベトナム戦は、スポーツ動画配信サービス「DAZN」のみで中継が行われた。冒頭の言葉はすべて、その試合をゲスト解説した元日本代表MF松井大輔(40歳)のもの。そんな松井の発言は「スカッとした」「最高に面白い」「自由すぎる」などとネット上で大きな反響を呼んだ。

 ベトナムに対し、日本は終始押し気味に展開するも、決定力を欠き、得点は好調の伊東純也が前半17分に挙げた1点のみに終わった。日本にとっては、じれったい戦いとなっただけに、松井のストレートな発言がファンの心に響いたのだろう。では、当の本人はいったいどんな思いで中継に臨んでいたのか。初の日本代表戦の解説で思わぬ話題を呼ぶことになった、松井を直撃した。

「憲剛くんと2人ともマジメだったらつまらない」

――DAZNで解説したべトナム戦の発言がネットを賑わせていましたね。

「今回はネットでの中継でしたし、地上波での放送とは違うじゃないですか。隣にアナウンサーと(中村)憲剛くんがいて、スタジオもこぢんまりしていたので悪い意味ではなく少し緩い雰囲気もあったし。だから僕的には話しやすかったし、堅くなる必要もないかなって……。それに僕は役割を全うしただけというか、自分の言いたいことを言っただけで、別に面白くしようと思っていたわけではないんです。普段から解説している憲剛くんもいたし、2人とも真面目だったらつまらないと思って。番組に呼ばれた以上は自分の役割も考えましたし、バランスを見ながらやれたらという感じだったんです」

 松井が「早く見たい」と待望した三笘薫は結局、このベトナム戦には出場しなかった。だが5日後のオマーン戦で途中出場し、終盤に見事な突破から決勝点をアシストする。

【次ページ】 「岡野(雅行)さんを見てもそうだったし」

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