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“3年半ぶり”バーディなし 松山英樹は1ボギーのムービングフライデー - ゴルフダイジェスト・オンライン

◇米国男子◇ファーマーズインシュランスオープン 3日目(28日)◇トリーパインズGC サウスコース(カリフォルニア州)◇7765yd(パー72)

ホールアウトして向かったのは、練習場ではなく通勤用のレクサス車だった。疲れた表情を浮かべてコースを去る。フェアウェイ上でも、グリーン上でも、最後の一押しを欠いた18ホールのラウンドはバーディなしという結果になった。

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30日(日)に行われるNFLのカンファレンス決勝のため開幕が1日前倒しされて、金曜日になったムービングデー。松山は出だしの10番で1Wショットを大きく右に曲げた後、4mの大きなフックラインを沈めてパーを拾いピンチを脱した。上々の滑り出しだったが、その後はチャンスを決めきれない。絶好機だった17番、1mのバーディパットはカップの左を通り過ぎた。

2週前の「ソニーオープンinハワイ」でフィールド1位だったパット(ストローク・ゲインド・パッティング)に、そのときほどの冴えはない。実は今週、松山はフィーリングで言えばハワイよりも好感触を持って試合に臨んでいた。「ソニーのときは、感覚は悪かったけど(結果的に)入ったという感じ。今週はあのときより良い感覚がある」と言った。「でも、それが入るかどうかはまた別の問題です」というのがゴルフの難しさではある。

前半インでパーを9つ並べた。後半アウトにかけてショットのブレもやや大きくなり、3番(パー3)でついにボギーが先行。前に出されたティイングエリアから、グリーン左手前の狭いエリアのピンを狙った第1打を手前のラフに入れた。終盤の2つのパー5(6番、9番)でも伸ばせず、動いたスコアはボギーの1つだけ。35位から「73」で通算4アンダーの57位に順位を下げた。

松山が1ラウンドでバーディを奪えなかったのは2018年の「全米オープン」3日目以来、約3年半ぶり。20年「ザ・メモリアルトーナメント」2日目もバーディなしだったが、イーグルを1つ決めていた(スコアはいずれも「79」)。優勝争いからはさらに遠ざかった最終日の奮闘をこの先につなげたい。(カリフォルニア州ラ・ホヤ/桂川洋一)

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